USBメモリでUEFI/BIOSアップデート用DOS起動ディスクを作成する

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近年、メジャーなマザーボードメーカーは、UEFI(BIOS)のアップデート方法を複数用意しており、かつて、安定してBIOSアップデート方法として推奨された、DOS起動ディスクを用いたアップデートは、フロッピーディスクの終息と、BIOSファイルの大容量化などの要因もあって、主流ではなくなりつつある。

とはいえ、現在でもDOS起動ディスクによるUEFI/BIOSのアップデートは信頼性の高い方法であり、一部のメーカーでは、現在でもアップデート方法が、DOS起動ディスクかWindows上の専用ツールの二択に限られる場合もある。

今回は、そのような状況に対応できるよう、USBメモリをDOS起動ディスクとして利用するための方法を紹介する。

 

DOS起動ディスクを作成する「DOS-on-USB」

さて、USBメモリをDOS起動ディスクにする方法だが、USBメモリをはじめとするリムーバブルディスクの場合、Windows標準のフォーマットツールでは、「MS-DOSの起動ディスクを作成する」という項目がグレーアウトしており、DOS起動ディスクにすることはできない。

そこで、JamesOnlineにて配布されている、リムーバブルディスクをDOS起動ディスク化するフリーソフトウェア「DOS-on-USB」を使用する。

JamesOnline – Electrical Controls
http://www.jamesonline.ca/file-cabinet

 DOS-on-USBでは、作成できるDOS起動ディスクのサイズについて、16MB~2GBまでとされているが、ディスク作成時にFAT32形式でフォーマットすることで、2GBを超える容量のリムーバブルディスクでも、マザーボードのUEFIアップデートに利用可能なDOS起動ディスクを作成できる。

ただし、大容量ディスクの場合、フォーマットに極めて長い時間がかかるため、必要最低限の容量を持ったディスクを用意することをお勧めする。

また、対応OSはWindows 7までとなっているが、筆者が試したところ、Windows 8.1 Updateでも利用可能だった。2014年5月現在の最新環境でも、DOS起動ディスクの作成は可能だった。

 

ディスク作成手順

JamesOnlineからダウンロードしたDOS-on-USBは、Zip形式で圧縮されている。これを解凍し、作成されたDOS-on-USBフォルダ内に存在する「James’ Format Tool.exe」を管理者として実行する。

 

dos-on-usb_01

プロパティから「管理者としてこのプラグラムを実行する」を選択することで、毎回管理者として実行することが可能となる。

 

DOS-on-USBが起動すると、上掲のウインドウが表示される。まずはDeviceのプルダウンメニューを選択し、DOS起動ディスクにしたいデバイスを指定する。なお、DOS起動ディスク作成の際、デバイスはフォーマットされ、全てのデータが失われる。選択したデバイスが意図しているデバイスであることと、必要なデータがデバイス内に残っていないことを、忘れずに確認しておこう。

その他、File SystemFAT32を指定。File Optionの項目では、Create a DOS startup diskにチェックを入れる。Using DOS system files located at:下の入力ボックス右端に配置された「…」ボタンをクリックすると、フォルダの選択ウインドが表示されるので、DOS-on-USBフォルダ直下の「boot」フォルダを選択する。

 

各種設定を完了した状態。左下のStartを押すことで、DOS起動ディスクの作成を開始する。

各種設定を完了した状態。左下のStartを押すことで、DOS起動ディスクの作成を開始する。

 

以上で、DOS起動ディスク作成のための準備は完了だ。Startボタンを押すと、フォーマットによりデバイス内の全データが全て失われるという旨の警告メッセージが表示される。ここで「はい」を押すことで、デバイスのフォーマットが開始される。

前述のとおり、大容量のディスクを利用した場合、フォーマットに長時間を要するため、使用するディスクは4GB以下に収めておくことが賢明だろう。

 

dos-on-usb_04

フォーマット開始時の警告メッセージ。はいを押すと、フォーマットが開始される。

フォーマット中。クイックフォーマットが使えないため、デバイスの容量が大きいと、フォーマットに長時間を要する。

フォーマット中。クイックフォーマットが使えないため、デバイスの容量が大きいと、フォーマットに長時間を要する。

フォーマット完了時のリザルト画面。これでUSBメモリはDOS起動ディスクとして利用可能になっている。

フォーマット完了時のリザルト画面。これでUSBメモリはDOS起動ディスクとして利用可能になっている。

 

以上で、USBメモリのDOS起動ディスク化は完了だ。あとは、UEFIファイルやアップデート用のプログラムをデバイス内に保存し、各マザーボードメーカーのUEFIアップデート方法に従って、アップデート作業を行うことになる。各メーカーのUEFIアップデート方法については、機会を改めて紹介する。

UEFIのアップデートに限らず、PCを自作する際にUSBメモリが役立つ場面は多い。数百円あれば、必要十分な容量である4GB程度のUSBメモリが購入できる。PCパーツと合わせて買っておけば、きっと役に立つだろう。