組みやすさとハイクオリティを両立するENTHOO EVOLV ATX
組みやすさはそのままに低コスト化と汎用性を高めたENTHOO PRO M
以上、ENTHOO EVOLV ATXとENTHOO PRO Mをチェックしてきた。両ケースの大きな魅力は、組み立てやすく設計されたシャーシにある。特に、天板ファンステイをモジュラー化したことで、オールインワン水冷ユニットなど、大型ラジエーターの組み込みも容易に行えようになっている。これは、PCケースの組みやすさを一歩前進させるものと言っても過言ではない。
ただし、これらのケースが採用するシャーシは、高性能なGPUやCPUを組み込んで作るイマドキのゲーミングPCなどに適した仕様であり、複数のストレージや光学ドライブなどを組み込んで作る汎用性重視のPCには向かない点に注意したい。
5インチベイを備えることで汎用性を高めたENTHOO PRO Mだが、標準で搭載可能なストレージの数は非常に限られている。別売りのストレージトレイを追加するという手もあるが、そういう用途を望むなら、よりよいケースは他にもあるはずだ。
汎用性には欠けるENTHOO EVOLV ATXとENTHOO PRO Mだが、先に触れたとおりイマドキのゲーミングPCを作るという目的なら、これほど完成度の高いケースはなかなか存在しない。ケースそのもののルックスや高級感にこだわるならENTHOO EVOLV ATX、組みやすさとコストを重視するならENTHOO PRO Mといった具合で選べば、簡単にゲーミングPCを構築することができるだろう。
ENTHOO EVOLV ATX 選択のポイント
・大型空冷と本格的水冷のどちらにも対応可能。
・天板ファンステイをモジュラー化したことで、ファンやラジエーターの組み込みが容易。
・3mm厚のアルミニウムパネルの採用による、高い剛性と高級感のある外観。
ENTHOO PRO M 選択のポイント
・5インチオープンベイを搭載
・ENTHOO EVOLV ATXと同等の組み立てやすいシャーシを採用
・ミドルタワーケースとしてスタンダードなルックス
→[1] ENTHOO EVOLV ATX
→[2] ENTHOO PRO M
[3] 総評
<機材協力> Phanteks
製品情報
ENTHOO EVOLV ATX
http://www.phanteks.com/Enthoo-Evolv-ATX.html
ENTHOO PRO M
http://www.phanteks.com/Enthoo-Pro-M.html