今回はPhanteksのミドルタワーPCケース「ENTHOO EVOLV ATX」と「ENTHOO PRO M」の2台について、写真を中心にチェックしていく。
3mm厚の肉厚アルミパネルを採用する「ENTHOO EVOLV ATX」
ENTHOO EVOLV ATXは、外装に3mm厚の肉厚アルミニウムを採用したミドルタワーPCケース。
対応フォームファクターは、Mini-ITX、microATX、ATX、E-ATX(幅264mmまで)。筐体カラーは、サテンブラック、アントラシートグレー、ギャラクシーホワイトの3色。今回紹介するのはサテンブラックだ。
筐体サイズは235×495×510mm(幅×高さ×奥行き)。搭載可能な拡張カードの長さは最大300mm(HDDベイを取り外すことで400mmに対応)で、194mm高のCPUクーラーに対応する。オープンベイは備えておらず、内蔵タイプの光学ドライブは利用できない。
超大型の空冷CPUクーラーの組み込みも可能なENTHOO EVOLV ATXだが、シャーシの設計は水冷ユニットの組み込みを強く意識されており、フロントと天板部分に、360mm(120mm×3)または280mm(140mm×2)サイズのラジエーターが取り付けが可能。
筐体の外装に採用した肉厚のアルミパネルは、剛性はもちろんのこと表面処理のクオリティも高い。これにより、金属製PCケースならではの重厚かつ高級感のあるケースに仕上がっている。
組みやすく自由な配置が可能なモジュラー設計を採用
ENTHOO EVOLV ATXのケース側面パネルは、両サイドとも観音開き仕様となっており、ドライバレスでケース内にアクセスできる。作業時にサイドパネルが邪魔になるようであれば、天板方向に引き抜くことで取り外しが可能。
ケース内部はモジュラー化が進められており、多くのケースがそうであるように、ストレージは専用のトレイを介してケースに取り付ける仕様となっているほか、ケース上部のファンステイをモジュラー化することで、組み込み時に作業の妨げとなりやすい天板ファンの固定を容易にしている。
ENTHOO EVOLV ATXの筐体には、ストレージ用トレイの取り付けスペースが、3.5インチ用8か所、2.5インチ用3か所、それぞれ用意されている。ただし、標準で付属するトレイの数は、3.5インチが5個、2.5インチが2個となっており、ストレージを最大限搭載するためには別売りのストレージ用トレイが必要となる。
[1] ENTHOO EVOLV ATX
→[2] ENTHOO PRO M
→[3] 総評