NZXTより、2015年6月の発売が予定されているPCケース「Noctis 450」をお借りする機会が得られた。NZXTの新作ゲーミングケースを写真を中心にチェックする。
ATXミドルタワー・ゲーミングケース
NZXT Noctis 450は、ゲーミング仕様のミドルタワー型のPCケース。ABS樹脂で構成された220(幅)×567(奥行)×544(高さ)mmの筐体で、対応するマザーボードの規格は、Mini-ITX、microATX、ATX。
カラーは黒(赤LED)と白(青LED)の2色が用意されており、側面にはアクリル製の窓を備える。今回借用した黒モデルは、表面をサラッとした手触りの高品位なマットブラック塗装で仕上げており、なかなか質感の良い印象を受けた。
ストレージベイは3.5/2.5インチ両対応のシャドウベイ6基と、2.5インチ専用シャドウベイ2基。3.5/2.5インチ両対応のシャドウベイのうち5基と、2.5インチ専用シャドウベイ2基は、着脱可能なトレイ式を採用。残る一つの3.5/2.5インチ両対応シャドウベイは、ケースの底板にドライブを直接ねじ止めする仕様となっている。
拡張スロットは7基。搭載可能な最大カード長は、3.5/2.5インチ両対応のストレージ取り付け用トレイを取り付けた状態で294mm。トレイを取り外せば406.2mmまで搭載可能となる。なお、着脱可能なトレイ式シャドウベイは1基ずつ独立しているため、長大なビデオカードを搭載する場合でも、カードと接触するトレイのみを取り外せばよい。
天板には電源スイッチの他、USB3.0ポート2基、USB2.0ポート2基、音声入出力を備える。電源ユニットを隠すケーブルマネージメントエリアのNZXTロゴと、ケース底面にはLEDが配置されており、これを制御するスイッチがケース背面に用意されている。
最大7基の冷却ファンを搭載可能な高い冷却性
NZXT Noctis 450は多数のファンを搭載可能であることを特徴としており、フロント、天板、リアの3か所全てを合わせると、120mmファンなら最大7基、140mmファンなら5基のファンを搭載できる。
各部の対応ファンと搭載可能数は、フロントが140mmファン2基または120mmファン3基。天板が140mmファン2基、または120mmファン3基。リアが140mmファンまたは120mmファンを1基。標準では、フロントに120mmファンを3基、リアに140mmファンを1基装備している。
標準搭載のファンはNZXTブランドのNF V2シリーズのもので、回転数は120mmファンと140mmファンとも1,200rpm固定。
NZXT Noctis 450には、ファンマネージメント機能として、ファン・ハブが用意されている。これは、ファン・ハブは、ペリフェラル電源コネクタからの給電により、最大で8基のファンに電力を供給するユニット。合計30Aまでの出力に対応し、白色のコネクタに接続したPWM制御対応ファンには、マザーボードから取得したPWM信号を供給することもできる。
Noctis 450がサポートするCPUクーラーの最大全高は180mm。非常に余裕のある設計であり、既存のハイエンド空冷CPUクーラーのほぼ全てを搭載できる。ケース天板には360mmや280mmの大型ラジエーターを搭載することが可能であり、空冷と水冷のどちらにも対応できるケースであると言える。
高い冷却性が魅力のゲーミングケース
Noctis 450は、空冷と水冷、どちらでも高い冷却性能を期待できるケースだ。これならば、高性能なCPUとGPUが発する発熱を処理することが求められるハイエンドゲーミングPCの筐体としても安心して採用できる。
記事執筆時点で日本での販売価格は2万円前後の予定となっている。本格的なゲーミングPCの自作を考えているなら、ぜひとも選択肢に加えたい1台だ。
NZXT Noctis 450 選択のポイント
・標準で十分な数量のファンが付属(120mmファン×3、140mmファン×1)
・空冷・水冷どちらにも対応できる優れた冷却性
・ゲーミングライクなルックスと、質感の高い表面塗装
<機材協力> 株式会社タイムリー
製品情報
Noctis 450
http://nzxt.jp/products/detail/154.html