Z97 GAMING 9 ACはMSIのZ97シリーズマザーボード、GAMINGシリーズの最高峰モデルだ。果たしてどの部分が最高峰なのか? それは「音」。
目玉のXtreme Audio DACを試す
Z97 GAMING 9 ACの最大の特徴は「Xtreme Audio DAC」機能。なぜなら「Z97 GAMING 7」との差はこの機能だけだからだ。実勢価格約1.5万円の差はここにあるといっていい。
Xtreme Audio DACはハイエンドオーディオに匹敵するC-MEDIA製CM6631A HDオーディオプロセッサと、WOLFSON製WM8741 DACを組み合わせZ97 GAMING 9 AC専用設計となっている。
192kHz/32bit S/N比120dBのスタジオレベルのピュアオーディオを再生できるシステムがオンボードで提供されているのが、このマザーボードだ。
ヘッドフォンアンプは、TI製TPA6120A2を採用し、インピーダンス600Ωのプロフェッショナルヘッドホンにも対応している。

通常はシールドで覆われているオーディオ関係のチップ。シールドを外すと下にC-MEDIA製CM6631A HD、WOLFSON製WM8741 DAC、TI製TPA6120A2などのチップが配置されている。
さて、このXtreme Audio DACはフロント側ヘッドフォン端子を使った場合のみ有効となる。もしヘッドフォンを使わないなら、必要ない機能となる。間違っても背面オーディオ端子のみを利用して宝の持ち腐れとならないようにしよう。
Z97 GAMING 9 ACを語るなら「Xtreme Audio DAC」を語らぬわけにはいかない。ともかく体験してみよう。
Xtreme Audio DACを使用しているかどうかは、コントロールパネルのサウンドより「オーディオデバイスの管理」から確認できる。
背面の端子を使うと「Realtek High Definition Audio」(ALC1150 Codec)を利用し、フロントの端子を使うと「USB2.0 High-Speed True HD Audio」を使うことになる。簡単にいうと背面は「いつものやつ」、前面は「スペシャルなやつ」だ。
端子に交互にヘッドフォンを挿し聴き比べた。ヘッドフォンは「DENON AH-D1100」を使用している。