不具合の解消、新CPUへの対応、機能の改善など、自作PC用マザーボードでは、様々な理由でUEFI(BIOS)をアップデートする必要に迫られる。現代のマザーボードには、いくつかのUEFIアップデート方法が用意されているが、いずれの方法も、ユーザー自身が自己の責任においてアップデートを行う必要がある。
ここでは、GIGABYTE製マザーボードのUEFIアップデート方法について紹介する。より安全かつ確実なUEFIアップデート作業の一助となれば幸いだ。
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GIGABYTE製マザーボードのUEFIアップデートの方法
GIGABYTE製マザーボードでは、UEFIをアップデートする方法として、下記の3つが用意されている。
・UEFI上でアップデートを行う「Q-Flash」
・DOS起動ディスクを用いる「EfiFlash」
・Windows上で実行する「@BIOS」
「Q-Flash」は、UEFI上でアップデートを行うユーティリティだ。USBメモリにアップデート用のUEFIファイルを収め、Q-Flashを起動すればUEFIのアップデートが行える。シンプルかつ安全性も高いアップデート方法である。
「EfiFlash」は、DOS起動ディスクを用いてUEFIのアップデートを行う方法だ。「Q-Flash」同様、USBメモリにアップデート用のUEFIファイルを収めるのだが、アップデートを行うためには、USBメモリがDOS起動ディスクである必要がある。安全性は高いが、DOS起動ディスク作成という手間が掛かるのが欠点だ。
「@BIOS」は、Windows上でUEFIアップデートを行うユーティリティだ。先に紹介した「Q-Flash」「EfiFlash」は、いずれもUSBメモリを必要としたが、@BIOSはWindows上でアップデートを行うため、USBメモリを必要としない。ただし、複数のアプリケーションが実行されているWindows上でのアップデート作業は、ほかの手段に比べ安全性を欠く。失敗する確率がそこまで高い訳では無いが、最悪、マザーボードが動作しなくなるリスクを考慮すると、積極的に利用する理由は無い。
以上のから、GIGABYTE製マザーボードでのUEFIアップデート方法としては、下記の順で試すことを推奨する。優先順位が上の方法が利用できない場合に限り、次の方法を試すという考え方で良いだろう。
Q-Flash > EfiFlash > @BIOS
アップデート用UEFIファイルの入手方法
UEFIをアップデートする際必要となるファイルは、マザーボードの製品ページからダウンロードできる。
製品ページの「サポート&ダウンロード」タブにて、ダウンロードタイプを「BIOS」にすると、現在公開されているBIOSのバージョンがリストに表示される。ダウンロード先で任意のサーバーを指定すれば、圧縮されたUEFIアップデート用ファイルのダウンロードが開始される。
ダウンロードしたファイルをデスクトップなど任意の場所に解凍すると、「autoexec.bat」「EfiFlash.exe」「UEFIファイル本体」の3つのファイルが生成される。これらをどう利用するかはアップデート方法次第だ。
UEFIアップデート手順
次ページ以降、UEFIアップデートの手順を紹介する。
Page2 — Q-FlashによるUEFIアップデート
Page3 — EfiFlashによるUEFIアップデート
Page4 — @BIOSによるUEFIアップデート